口の中に貯金を作る

2014-08-31

口の中に貯金を作る
口の中に貯金を作る厚生労働省は2014年8月31日に、2013年の日本人の平均寿命は、女性86.61歳、男性80.21歳で、いずれも過去最高を更新したと 発表しました。
加齢とともに認知症は身近になるものです。そこで、女子栄養大学の月刊誌・栄養と料理は、2014年9月号で「認知症を防ぎたい!元気に年を重ね る秘訣をお伝えします」を特集していました。

その特集の中で、認知症の予防には 「日常生活」 が密接にかかわっているとして、今、世界中から注目されている福岡県の「久山町研究」の結果を紹介しています。
食事と認知症発症との関連性を調べるため、認知症ではない60〜79歳の久山町の住民約1000人を対象に、15年にわたる調査を行なったとこ ろ、「牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類などを多くとり、米の摂取量は比較的控えめ」という食事パターンの人に、認知 症の発症率が低いことがわかったと久山町研究の4代目主任・清原裕さん(九州大学大学院教授)は語っています。

特集記事には、牛乳・乳製品が予防に良さそうだからと過剰にとると、脂肪が多くなるので、牛乳ならば1日コップ2杯を目安に取るとよいでしょうと 書かれていました。
また、日本歯科大学教授で、口腔リハビリテーション多摩クリニック院長として、認知症の人の食事ケアに取組む菊谷武さんは、「認知症の場合、今で きることでも半年後にできなくなっているかもしれない。今ならできることの一つに口腔ケアがある。口の中の健康は、食べるという行為に直結してい るので、認知症が進行しないうちに、虫歯や歯周病など歯と歯茎の病気を治療しておくこと」をすすめています。
菊谷武先生はそれを 「口の中に貯金を作る」 と表現していました。

配信 Willmake143


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