老親介護と嫌われる勇気

2016-04-24

老親介護と嫌われる勇気
老親介護と嫌われる勇気PHP研究所が発行している月刊誌Voiceの2016年4月号に 「老親介護と嫌われる勇気」 と題したインタビュー記事が載っていました。インタビューを受けていたのは 「嫌われる勇気」 という本で有名な哲学者の岸見一郎さんです。岸見さんが自身の介護体験を基にした親との関係の築き方などを語っています。老いた親を受け入れ、新しい親子 関係を築いていく上で意識すべきことはありますかという編集部の質問に対して、岸見さんは大切なことは2点だと言っています。一つは、理想の親を 頭に描かないことです。

老親介護と嫌われる勇気
子育てと違い、介護には希望がありません。「今日できなかったことが明日はできるかもしれない」 という希望が持てる育児とは異なり、介護には 「今日できたことが明日はできなくなるかもしれない」 恐怖が伴います。かつて元気だった親のイメージが頭から離れず、衰えた目の前の親を受け入れられない気持ちはわかります。でも介護する家族が、何はともあ れ今日も親が生きていてよかったと確認するだけで、精神的な負担がだいぶ軽減しますと語っています。

もう一つ大切なのは、親から承認されることを期待しないことです。承認欲求が強い人、つまり感謝されることを求める人ほど介護はつらいものになり ます。自分がしたことに対する報いがなく、徒労だと感じてしまう機会は往々にしてあります。そういう時は、自分は親に貢献していると思い、感謝さ れることを含めて承認を期待しなければいいのだそうです。誰しも最初から十分な介護はできないので、はじめからハードルを高くしないということが 基本的な心得です。ハードルを高くしないことで周りがとやかくいうかもしれません。そんな時こそ、嫌われる勇気が必要です。



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配信 Willmake143


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