「唾液力」の鍛え方
週刊新潮2022年9月15日号に「唾液力の鍛え方」という記事が載っていました。
神 奈川歯科大学副学長で、同大歯学部教授の槻木恵一教授は、約20年前から「唾液腺健康医学」を掲げ、体内にある同じ液体でも、血液の研究に比べて唾液研究が蔑ろにされてきたと言う槻木教授は、新型コロナ禍だからこそ「唾液力」が重要だと説いています。
唾液にはIgA(免疫グロブリンA)という抗菌物質が含まれていて、これが感染症の原因となる細菌やウイルスにくっつき、体内への侵入をブロックしてくれます。
口の中で「ウイルスブロック」の機能を果たしている唾液がもたらす好影響の範囲は、口腔内にとどまりません。
例えば、逆流性食道炎などの炎症を抑えることにも「唾液力」は役立っています。唾液を飲み込むと胃酸が強まっているところに緩衝作用が働き、中和されるからです。
唾液は「万病に効く天然薬」のポテンシヤルを有しているのです。
それでは、唾液量を維持もしくは増やす、すなわち「唾液力」を強化するにはどうしたらよいのでしょうか。
まずは、自覚的に口を動かすことです。口腔は筋肉の塊であり、その筋肉を動かすことによって唾液腺が刺激され、分泌量が上がります。
外部から唾液腺に剌激を与えることも効果的です。3つある唾液腺のうち、外部から最も刺激を与えやすいのは耳下腺。
皮膚のすぐ下にあるからです。ここに指を当て、円を描くようにマッサージしてみてください。サラサラとした唾液が出てくるのが分かると思います。
口が乾いた時などに行うと、マッサージの効果がより実感できるはずです。
他の2つの顎下腺や舌下腺に刺激を与えるマッサージも有効です。どちらも顎の下の、少し奥まったところにあるので、そこを指で多少強く押すことで刺激できます。
配信 Willmake143