4月, 2014年

体重増加と向き合う

2014-04-27

体重増加と向き合う
体重増加と向き合う予防医学の専門家が作った生活習慣の改善法を3つ選び、どれが一番効果があるのかを調べてみた記事が2014年4月26日の朝日新聞に載ってい ました。
動脈硬化のリスクはBMI(体重と身長から肥満度をみる体格指数)の数値が大きいほど、つまり太っているほど高くなります。

しかし、生活習慣を改善して、体重を維持するのは容易ではありません。そこで東京慈恵会医科大総合検診・予防医学センターの和田高士教授らが、3 つの生活習慣改善法の中でどれが一番効果があるのかを調べてみたそうです。
調べた改善法のうち効果が最も見られたのは、日本生活習慣病予防協会の池田義雄理事長が提唱した6つの健康習慣と呼ばれる方法でした。
他の健康習慣は日本人には多めの基準があったり、厳しめの基準があるなど、実情とズレがあったため効果に結びつかなかったと考えられるそうです。

和田教授は「健康によい生活習慣はさまざま紹介されているが、日本人に合った方法なのかどうか。無理なく続けられ、自分に効果がある方法の見極め が必要」と話しています。
日本人にメタボリックシンドロームの予防効果があった「池田の6つの健康習慣」は
1.たばこの煙がない生活
2.食事量は少なめ、腹八分目
3.飲酒量は少なめ、1日1本(ビール500cc)以下
4.体を多く動かす、運動は週に1回以上
5.休憩、休息、休日、休暇を多く取り、疲労回復ができている
6.人や物に多く接する
の6つです。

配信 Willmake143

噛める人はなぜ死ぬまで健康で長生きできるのか?

2014-04-25

噛める人はなぜ死ぬまで健康で長生きできるのか?
噛める人はなぜ死ぬまで健康で長生きできるのか?2014年4月25日号の週刊ポストが、最新デンタル・サイエンスと題した16ページに及ぶ特集を載せていました。
特集の中で、噛むことが長生きの秘訣であることを示す根拠として、厚生労働省が行なった「口腔保健と全身的な健康状態の関係について」というプロ ジェクト研究を紹介しています。

この調査研究によって、歯を失って噛めない人は寿命も短くなることが裏付けられていると書かれていました。
また最近は「口の健康」がもたらす効果に医師も注目し始めていて、医学界の重鎮の2人が語る「歯科医療のすごい力」についても特集で取り上げられ ています。

国立がんセンター元総長で現在、日本対がん協会会長の垣添忠生さんは、がん治療に口腔ケアを取り入れると治療成績が上がるというデータもあり、実 際、がん治療に真面目に取り組んでいる施設は、歯科医がチーム医療に参加し、口腔ケアを行っているところが多いと語っています。
また日本リハビリテーション病院・施設協会会長で長崎リハビリテーション病院院長の栗原正紀さんは、寝たきりを予防するには、早いうちからリハビ リを開始する必要があり、そのためには医師や看護師だけの力では不十分で、歯科医や歯科衛生士による口腔ケアや口腔機能の回復が不可欠だと語って います。
最後まで人としての尊厳を守り、諦めないで口から食べることを大切にする「口のリハビリ」医療ができるシステムを構築できれば、日本の寝たきり高 齢者は激減するはずですと書かれていました。

配信 Willmake143

女性の尿トラブル

2014-04-18

女性の尿トラブル
女性の尿トラブル日本排尿機能学会が2002年に40歳以上を対象に実施した調査によると、女性の10.8%が過活動膀胱で、男女合わせた推定患者数は810万 人。それは日本人の8人に1人の割合であることを週刊朝日の2014年4月18日号が伝えていました。

急に起こる我慢できないほどの強い尿意(尿意切迫感)や頻尿、尿失禁などの症状は生活の質(QOL)への影響が大きいが、薬物療法と行動療法の併 用でコントロールが可能になってきていると記事には書かれていました。
薬物療法で最もよく使われるのは有用性や安全性が確立されている抗コリン薬です。
しかし、のどや口の渇き、便秘の症状が出て、飲み続けられない人もいるので、そういった人向けに期待されているのが最近登場したβ₃アドレナリン 受容体作動薬だそうです。

診療ガイドライン作成委員でもある四谷メディカルキューブ女性泌尿器科部長の嘉村康邦医師は、どの薬を使うかは、患者の生活習慣や効かせたい時間 帯などを考慮して決め、効果と副作用を秤にかけながら、用量や薬の種類を変えると言っています。
また日本泌尿器科学会指導医の関口由紀医師は、高齢者の過活動膀胱には、牛車賢気丸や八味地黄丸、精神的な緊張による心因性頻尿には抑肝散といっ た漢方薬をよく使っていて効果があるそうです。
このように治療法がたくさんあるので、薬を飲み続けても効果がないなら、泌尿器科専門医にセカンドオピニオンを求めることを関口由紀医師はすすめ ていました。

配信 Willmake143

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

2014-04-14

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)ほとんど症状がなく、気づいた時には肝硬変になっていることも多い非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が、10年後の日本では肝がん原因のトッ プになるとの予測をサンデー毎日の2014年4月13日号が紹介していました。

肝臓の障害は、酒の飲みすぎや肝炎ウィルス感染が主な原因とされてきましたが、酒をそれほど飲まず、ウィルス感染がなくても肝障害になるケースが 多くあります。
このケースが非アルコール性脂肪性肝疾患で、その中で肝硬変や肝がんに進行するものをNASH(ナッシュ=非アルコール性脂肪肝炎)と呼んでいま す。

非アルコール性とは医学的には、1日の飲酒量が日本酒なら1合=180cc、ビールは大ビン1本以下のことです。
肥満や糖尿病や高血圧もNASHを引き起こす原因となりますが、歯周病も歯周病菌が腸内で毒素を産生して肝臓に炎症を起こすことが分かってきまし た。
NASH研究のパイオニアである済生会吹田病院の岡上武総長は、生活習慣の改善がもっとも重要ですと語っていました。

サンデー毎日に載っていた非アルコール性脂肪肝炎予防は
1.肥満にならない。
2.砂糖など糖分を取り過ぎない(糖質の多い飲料、スイーツや果物は要注意)。
3.脂肪の多い食品を控える。
4.野菜や海藻、キノコ類を多くとる。
5.夜食などの間食はしない。
6.生活習慣病は早期に治療する。
の6つでした。

配信 Willmake143

生活習慣病と認知機能

2014-04-07

生活習慣病と認知機能
生活習慣病と認知機能日本臨床という医学雑誌が、2014年4月号で “生活習慣病と認知機能” という特集をやっていました。
その特集の中で、認知機能は食事、運動、仕事、休養、喫煙、飲酒などの生活様式や、悪しき生活様式による生活習慣病に大きく影響される。そのこと が、近年の疫学調査により明らかにされてきたと書かれていました。

認知症の予防を見据えて治療を目指した方がいいという生活習慣病には、次のようなものがあります。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、虚血性心疾患、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)肝疾患、ロコモティブシンドロー ム、睡眠障害、歯周病などです。

特集の中で歯周病のところを執筆しているのは、名古屋市立大学大学院医学研究科病態生化学の道川誠教授です。
「哺乳類に限らず、ほとんどの動物は、餌を見つけて食べることに生きている時間のほとんどを費やすことを考えれば、口腔機能と脳機能とは想像以上 に深い関連があると思われる。
歯科疾患は治療が比較的安易であることから、歯科疾患の治療によって認知症などの中枢神経疾患が予防できれば、大きな意義をもつと考えられる」と 道川教授は、歯周病項目の最後のところで書いていました。

配信 Willmake143


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