7月, 2011年
歯科医療は転換期にある
2011年6月4日の読売新聞に、読売新聞社と日本歯科医師会が主催した第9回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウムの紹介記事が載りました。
基調講演の中で、大阪歯科大学の神原正樹教授は、健全な歯を終生保つということが、今後の歯科医療の大きな使命となり、歯科医療は口の健康のために栄養・運動・休養をしっかり押さえた患者のライフスタイルにアプローチしていく必要があると述べられています。
これからは、歯科健診も虫歯を探すのではなく、虫歯になりそうな歯を指摘する「虫歯予測の歯科医療」が重視されるようになるため、何をどう食べ、どう生活しているか、そういったライフスタイルの診断を歯科医師が行うようになるはずだとも講演されています。
歯科医療は、治療から予防への転換期を迎えています。
配信 Willmake143
老け顔は短命
週刊ポスト2011年7月1日号から「ボケない道」という連載がスタートしました。
その第1回特別編で順天堂大学の加齢制御医学講座の白澤卓二教授が、見た目が老けている人は、実際の寿命も短いというデータがあることを紹介しています。
またアンチエイジングや予防医学への関心が女性より低い男性は、今からボケないように生活を変えていかなければ長生きもできないと語っています。
2011年5月に出版された “見た目のアンチエイジング”(日本抗加齢医学会分科会編集)にも顔貌における口の役割の論文が掲載されていて、アンチエイジングブームで短絡的にとらえられていたアンチエイジングが、医療の役割として取り組まれるようになってきています。
配信 Willmake143
免疫力を低下・突然死を招く感染症
2011年6月22日にNHKのテレビ番組「ためしてガッテン」で “免疫力を低下・突然死を招く感染症”が放送されました。
その感染症とは「歯周病」。
かつては「歯が抜ける病気」と思われていた歯周病が、近年の研究で全身に影響を及ぼすことが分かってきて特に糖尿病とは密接な関係があると解説されていました。
糖尿病治療として歯周病菌を減らす治療をしたところ、それまで良くならなかったヘモグロビンAlc(過去1~2ヶ月の血糖値の状態を示す指標)が劇的に改善した人もいるそうです。
歯に自信があるという人は、歯科医院に行く機会が少ないため、歯周病がいつのまにか進行している場合が多いので歯が痛くなくても年に1回は歯科医院へ行くことが歯周病の早期発見・予防の近道だとすすめていました。
配信 Willmake143
あたなも歯周病?
2011年6月号のNHKテレビテキスト・きょうの健康で「あなたも歯周病!?」 が特集されました。
歯周病は、早い時期には自覚症状が現れにくく、気づかないうちに進行しやすいという特徴があり、“静かなる病気”とも言われている。
自覚症状が現れにくいことが一因で、働き盛りの年代の8割以上に、歯周病があると推測されていると書かれています。
また、歯周病は、命に関わる病気の危険因子になることがあり、決して “口の中だけの病気” ではないとも書かれています。
歯肉が腫れ、口の中がネバネバする時などは歯科を受診することを勧めています。
配信 Willmake143
顔の“下半身”を鍛えましょう
2011年7月号の婦人画報に「顔の“下半身”を鍛えましょう」が特集されています。
エイジングの印象を人に与えるのは、目元より口元。
顔の下半身を鍛えてマイナス10歳を目指すのがテーマです。目元、口元、頬の外側と内側、額の5ヶ所の変化を調べると40代からは口元のたるみが一番大きく変化すると書かれています。
最近は、コミュニケーションの手段の一つとして表情の役割が注目されていますが、口元が顔貌に与える影響は、想像以上に大きいとの指摘もあります。
新しい口紅を手に入れたら、口元のケアは如何ですか?
配信 Willmake143