5月, 2018年

骨パワーウォーク

2018-05-26

骨パワーウォーク
骨パワーウォーク年齢を重ねても丈夫な骨をキープするには、たんぱく質やカルシウムだけでなく、運動で骨に負荷をかけて、骨をつくる働きを高めることが不可欠であると最新研究でわかってきました。
骨密度を高める運動を元に、日常動作を 「骨活」 に変える方法として、骨パワーウォークを日経ヘルス2018年6月号が紹介しています。

平均的な日本人女性の骨密度は45歳ごろから下がり始め、55歳までにピーク時の80%にまで落ちるといいます。
運動などの対策をしないと65歳で大半の人が骨粗鬆症になると書いてありました。これを防ぐカギとなるのが 「筋肉」 です。
東北大学大学院の永富良一教授は、「筋肉の収縮時にはカルシウムが不可欠。不足すると骨に蓄えられたカルシウムを消費するため、骨は弱くなる。
その一方で、筋肉が動いて骨に負荷や衝撃が加わることで、骨の強度が維持される」 と説明しています。

そこで永富教授が薦めるのは、階段の上り下り運動です。
上りでは1段抜かしで足を高く引き上げて、骨粗鬆症の影響を受けやすい大腿骨周辺の、太ももやお尻の筋肉を大きく動かします。
また、階段を下りるときは、足の裏にドンと衝撃を与えるのがコツだそうです。
「骨に力学的な負荷がかかると、骨をつくる骨芽細胞が活性化する」 と書いてありました。


骨パワーウォーク

配信 Willmake143

脳を鍛えて 幸せ寿命を延ばす

2018-05-24

脳を鍛えて 幸せ寿命を延ばす
脳を鍛えて 幸せ寿命を延ばす人生100年時代を迎え、元気に動ける健康寿命、お金に困らない資産寿命を延ばすことが叫ばれていますが、体が元気でお金があっても、幸福でなければ、さびしい。
そこで、幸福を感じられる期間 「幸せ寿命」 の延ばし方を考えたいとして、週刊朝日2018年6月1日号が 「脳を鍛えて 幸せ寿命を延ばす」 という記事を載せていました。

内閣府の 「2014年度 高齢者の日常生活に関する意識調査」 によると、生きがい(喜びや楽しみ)を感じている60歳以上の高齢者は約7割で、約3割は 「あまり感じていない」 「まったく感じていない」 と答えているそうです。
元気に自立して暮らせる健康寿命は、男性約72歳、女性約75歳。平均寿命は男性約81歳、女性約87歳。その差は、男性9年間、女性12年間もあります。

自らの悩みや人間関係のトラブルでうつ病になれば、家に閉じこもってしまう。食欲を失い、運動もしなくなり、筋力が衰える。そうなると要介護の一歩手前の「フレイル(虚弱)」に陥りやすくなります。
健康寿命と平均寿命の差がもたらす生々しい現実に向き合ってきた慶應義塾大学医学部の伊藤裕教授は、幸せは人と人とのつながりなどの 「あいだ」 にあるとして、こう述べています。

「厳しい社会のなかでも、我慢ではなくシェア、自助ではなく共助というように、まわりの人と接するなかで幸せのヒントが見つかります。
独りでは幸せになれず、だれかとのやりとりで幸せを感じられる。それに早く気づいた人のほうが、幸福寿命を延ばせるのです」。

共感脳を鍛えて、オキシトシンを増やし、ときめき脳を保って、未知のもの、美しいもの、おいしいものに心躍らせ、リズミカルな運動をやって、すっきり脳を保つことが、幸せ寿命を延ばす第一歩だと書いてありました。


脳を鍛えて 幸せ寿命を延ばす

配信 Willmake143

西城秀樹さんを襲った脳梗塞

2018-05-23

西城秀樹さんを襲った脳梗塞
西城秀樹さんを襲った脳梗塞2018年5月16日に、63歳の若さで亡くなった西城秀樹さんは、2003年と2011年の2回、脳梗塞に見舞われながらも、粘り強くリハビリを行っていました。西城さんは文藝春秋2016年12月号で、最初の脳梗塞の状況を次のように語っています。

最初に発作を起こしたのは、2003年6月。ディナーショーのために訪れていた韓国・済州島でのことです。猛烈にだるくて眠くて、翌朝目が覚めたら左の頬が右より下がっていました。ろれつも回りません。東京の慶應病院に勤める知り合いの医師に電話で相談したら、「脳梗塞の疑いがありますね」。仕事を終えて翌日、急いで帰国して病院へ行くと、そのまま入院。「ラクナ梗塞」という病名を告げられました。脳内の細い血管が動脈硬化などで狭くなって血液の流れが悪くなる、脳血栓症の一つだそうです。
そのときまでぼくは、最高に健康な男だと過信していました。若いころからワインを毎晩2本、タバコを1日4箱という生活でしたが、46歳で結婚してから食生活に気を配るようになっていました。181センチ、68キロの体型を維持するため、ジムに通ってトレーニングも欠かしませんでした。しかし倒れる前は、3週間で5キロの無茶なダイエット。運動中もそのあとのサウナでも、水分補給をしないほうが効果があると勘違いもしていた。そんなことが、血流を滞らせる原因になったんですね。

運動機能の後遺症は軽かったのですが、倒れた直後は、何かやろうとするたびに 「こんなこともできないのか」 と気づくショックがありました。脳梗塞という病気について知識がなく、症状も知らなかったからです。何より問題だったのは、脳内の言語を司る神経が塞がれたために「構音障害」という後遺症で言葉が出にくく、上手くしゃべることができなくなったこと。「水」 という言葉が、思い浮かばないんです。「歌手を引退しようか」と弱音を吐きました。思い直させてくれたのは、妻が言ってくれた、「ゆっくり時間をかけて病気になったんだから、ゆっくり歩いて治していこうよ」 という言葉です。専門の先生について口腔機能療法というリハビリを行い、あごの筋トレや舌のストレッチ、風船を膨らませるといった訓練のおかげで、歌を取り戻すことができました。

脳梗塞の治療は、時間との闘いです。受診を迷ったときは、日経Goodayに紹介されていた下表のチェックポイントを参考にして下さい。


西城秀樹さんを襲った脳梗塞

配信 Willmake143

認知症に備える

2018-05-22

認知症に備える
認知症に備える俳優や歌手、舞踏家などとして活躍した朝丘雪路さんが4月27日に死去していたことが2018年5月20日に新聞などで報じられました。82歳でした。2014年半ば頃から、アルツハイマー型認知症で闘病されていたそうです。

実は、朝丘さんが患っていたアルツハイマー型認知症が誘引する死亡率は、近年、目立ってきています。
厚生労働省「人口動態統計(確定数)の概況」によると、2015年に女性の死亡順位で「アルツハイマー病」が上位10位に初めて入りました。
認知症の6割を占めるとされるこの病に特効薬はなく、根本的な治療薬の開発は遅々として進んでいないのですが、認知症予防の研究は年々進んでいます。

認知機能の維持に効果があると注目されている、頭と体を同時に動かす体操「コグニサイズ」についての記事が、2018年5月13日の毎日新聞に載っていました。
コグニサイズの名称は、英語のコグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語で、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)が考案しました。
センターは、コグニサイズに取組む大府市の高齢者約4200人を11年から4年間にわたって観察。
その結果、当初の認知機能検査で、日常生活に支障はないが認知症一歩手前の状態の軽度認知障害(MCI)と判定された人の46%が正常に戻ったそうです。
17年夏に論文にまとめて発表し、注目が集まっています。


認知症に備える実際にはどんなことをすればコグニサイズになるのか。
◆仲間としりとりしながらウォーキング。
◆足踏みしながら100から3ずつ引いていく引き算。
◆数字の代わりに50音を使って「あ、い、う」 「え、お、か」と言いながら、3音区切りの「う」「か」で手をたたく。
◆仲間と足踏みしながら、4歩目に直前の人が言った曜日の2日前の曜日を順番に唱える。
などがあります。適切な負荷を体と脳にかけることで認知機能を保ち、向上させるというわけです。
手軽で、バリエーションが無限にある点も魅力だと書いてありました。研究成果を踏まえ、自治体も積極的にコグニサイズの普及を進めています。

特に神奈川県は14年度から国立長寿医療研究センターと連携し、コグニサイズの全県展開に向けた取り組みをスタート。
作業療法士など、介護予防に関わる専門職の人たちを対象とした研修会なども実施し、講師の養成に努めているそうです。


配信 Willmake143

なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか?

2018-05-10

なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか?
なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか?2018年5月8日に “「つながり」と健康格差” というポプラ新書が出版されました。“なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか”は、その新書のサブタイトルです。著者は、東京大学高齢社会総合研究機構の村山洋史先生です。

イギリスでは、2018年1月に「孤独担当大臣」というポジションが新設されました。
つながりの少なさがイギリスの国家経済に与える損失は約4.9兆円に上ると試算され、もはや個人の問題では済まされない、国を挙げて取組む必要があると決断したようです。
「つながり」は健康に重大な影響を持ち、健康格差を引き起こします。これは多くの研究によって科学的に裏打ちされた事実ですと本書の初めに書いてありました。

TEDトークの中で、これまでに2000万回以上(2018年3月末時点)再生された有名なトークがあります。
ハーバード大学のロバート・ウォールディンガ―教授による 「人生を幸せにするのは何?最も長期にわたる幸福の研究から」 というタイトルのこのトークは、1938年から80年近く続いているハーバード成人発達研究の成果に基づいていて、なされたそうです。
この研究から導き出されたのは、良い人生を決めるのは、お金でも名声でもない。良い人間関係が人を健康にし、幸せにする。これが研究者らが導いた答えだったと書いてありました。
そして次の3つの教訓を紹介しています。

1.社会的なつながりは有益であり、一方で孤独は命取りになる
  家族や友人とのつながりの多い人は、少ない人に比べて幸せを感じやすく、健康で、長生きだった。
  一方、孤独を感じている人は、中年期から健康問題を抱え、認知機能も低下しやすく、長生きできなかった。
2.大切なのはつながりの数や有無ではなく、その質である
  良い人間関係を持っていることは、加齢や病気による様々な影響を和らげてくれる。例え高齢になって
  体の痛みを持っていたとしても、良好なつながりを持っている人は毎日を幸せに感じている。
3.良い関係性は体だけでなく脳も守ってくれる
  他者と親密な関係性を持っている人は、そうでない人に比べて、80歳になっても記憶力が低下しにくい。
  また相手を信頼できていることも重要。



なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか?男性は、定年退職後に人間関係が一気に希薄化してしまう傾向があります。
そんな中、頼みの綱である妻と別れてしまっては、周りの助けを得ることもできず、実際の生活は立ち行かなくなる危険があります。
かたや女性は、友人とのつながりや地域を通じたつながりが比較的強く、死別や離別によって女性のソーシャルネットワークの量自体はあまり影響を受けないといわれています。
夫と別れた後も、変わらず人とのつながりを持てていることで、必要な時にサポートを得られることも多く、また気晴らしや楽しみを見つけるチャンスも多い。
こういった特徴が、死別や離別のマイナス影響を緩和しているのです。
本書は、「つながりが健康にとどういう影響を持つのか」という点について、できるだけやさしく、しかし科学的根拠に基づいて解説されているおすすめの本です。

配信 Willmake143


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