フレイルを防ぐ栄養学10の新常識

2018-12-15

フレイルを防ぐ栄養学10の新常識
フレイルを防ぐ栄養学10の新常識「フレイルを防ぐ栄養学10の新常識」という記事が週刊朝日2018年12月14日号に載っていました。
高齢者が陥る老年症候群の一つは、フレイル(虚弱)と呼ばれています。
体が衰えて要介護の手前となる状態で、低栄養が原因の一つになっています。
元気で長生きするため、高齢期のフレイルと中年期の生活習慣病を防ぐ食事術と栄養学が紹介されていました。

東京都内で11月開かれた「食育健康サミット2018」で、桜美林大学老年学総合研究所の鈴木隆雄所長はこう訴えています。
「女性は60代ごろになると運動器の老化が顕在化します。その背景として、栄養素ではビタミンDが一番大きな問題だと思います。
日本と韓国の女性は血中のビタミンD濃度があるべき数値より下回っていると、国際骨粗鬆症財団から警告が出ています。現在、本当に危機的な状況です」。
骨を丈夫にするため、カルシウムの重要性は長年叫ばれてきました。その吸収を助けるビタミンDの不足も、高齢者の骨折リスクを高めます。
そんな“新常識”が近年データで明確になっています。ビタミンDは、研究者が現在最も注目する栄養素の一つだそうです。ビタミンDは、食べ物だけでなく、日光浴によって皮膚でも合成されます。
美白意識から日焼けを気にしすぎると不足しがちで、栄養面からはマイナスと言えます。
若い母親が外出時に日焼け止めをつける際、赤ちゃんにも一緒に塗ることがありますが、こうした行動が乳幼児のビタミンD合成の妨げとなる恐れにも気をつけてほしいと書いてありました。

米やパンなどの炭水化物を減らすと、ダイエットに有効でメタボを防げる。
そんな糖質制限が最近の“常識”となり、大ブームですが、「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(東洋経済新報社)の著者で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校内科学助教授の津川友介さんはこう話しています。
「炭水化物の中には、健康によいものと悪いものがあります。白米や小麦粉からつくったパンなどの精製された白い炭水化物は、糖尿病や脳梗塞のリスクを上昇させることが複数の研究で明らかになっています。
一方で、玄米や全粒粉100%のパンなどの精製されていない茶色の炭水化物は、糖尿病や脳梗塞のリスクを減らすだけでなく、大腸がんのリスクも下げると報告されています。
炭水化物をひとまとめにせず、その中身を考えることが重要です」津川さんは世界の様々な研究報告をもとに、健康によい食事と悪い食事をエビデンス(科学的根拠)のレベルに基づいて五つに分類しています。


フレイルを防ぐ栄養学10の新常識

配信 Willmake143


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