スマホ脳

2020-11-13

スマホ脳
スマホ脳2018年に、『スマホ脳』という1冊の本がスウェーデンで刊行されました。 著者の精神科医、 アンデシュ・ハンセン氏は、 ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学を卒業後、 ストックホルム商科大学にて経営学修士(MBA)を取得したという異色の経歴の持ち主です。
『スマホ脳』は、 脳科学的見地からスマホが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊。 発売直後に国内でベストセラーとなり、42週にわたってベスト20にランクイン、世界13ヶ国に版権が売れました。
最新の脳科学の膨大な実験結果をもとに、医学者である著者は次々と恐るべき事実を指摘しています。一部をご紹介します。

 ●わたしたち現代人は、10分に1回スマホを手に取っている。触る回数は1日平均2600回に及ぶ。
 ●1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める。そして現代人のスクリーンタイムは1日平均4時間に達している。
 ●スマホと睡眠障害の関係も報告されている。いまや先進諸国で睡眠障害で医者を訪れる人は9人に1人に及んでおり、スマホの影響は否定できない。
 ●大企業は脳科学者を雇用してアプリ開発を行っている。スマホの依存性は、最先端の脳科学研究に基づき、アプリが脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されているから。
 ●10代の若者の2割はスマホに1日7時間を費やしている。このまま若者がSNSを使えば、80年の人生では5年はスマホに使うことになるだろう。
 ●学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果が報告されている。

ここに挙げたのは本書で紹介している事実のごく一部です。
これは決して話を大袈裟にしているのでもなければ、陰謀論の類でもありません。
現に、こうしたスマホやアプリを開発した世界のIT企業のCEO、あるいはベンチャー投資家たちの多くは、スマホやタブレットの危険性を熟知しています。
そのため彼らはわが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか極めて厳しく制限しているそうです。


スマホ脳 フェイスブックの「いいね!」の開発者は、「SNSの依存性の高さはヘロインに匹敵する」と発言し、自らフェイスブックへのアクセス時間を制限する措置を取った。
スティーブ・ジョブズは記者にiPadをわが子に与えるかを問われて「そばに置くことすらしない」と答えた。
ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホは持たせなかった。14歳でスマホを持っていない子供はいまや2%に過ぎません。
どうすれば依存せずにすむのか。 自分は、わが子は大丈夫なのか。科学的見地からゾッとするような現実を警告する一方、回避の方法も指南している本です。

配信 Willmake143


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