受験生のワクチン

2021-10-01

受験生のワクチン感染力の強いデルタ株が広がり、20代未満の感染者数は5月半ばの第4波に比べ4倍以上と急増しています。
今冬は新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行も懸念されています。大切な受験期をどう乗り越えていくべきなのか。
受験生とワクチンについて識者たちに聞いた記事が2021年10月3日号のサンデー毎日に載っていました。

小児科医で、帝京大大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授は、「受験生もワクチンは積極的に接種した方がいいと考えます。その理由は主に、集団防衛だけでなく、
個人防衛の意義も十分にあること、仮に感染したとしても、重症化の予防効果が明らかであることがあげられます」と解説しています。

ワクチン接種が必要だとすると、どのタイミングで接種するのが望ましいのか。入試日などを鑑みて検討するのがいいのか。あるいは、打てるときに打った方がいいのか。
高橋教授は「学校や予備校との兼ね合いもあると思いますが、できる限り早いうちの接種をお勧めします。仮に、第5波の緊急事態宣言が9月末に解除されたとすると、その後、10月以降に感染の機会が増えることになります。
従って、第6波が来る前に接種するのがベストでしょう」と述べています。
新型コロナ感染後の後遺症の一つに「ブレインフォグ(Brain Fog)」があります。その名の通り「脳に霧がかかったような」状態で、記憶障害や集中力の低下などがみられるといいます。
早期の接種を推奨するのは、受験期にこのような症状に苦しまないためだそうです。



受験生のワクチン実際に現場で受験指導を行っている大学受験予備校「ALCS」(埼玉県加須市)の代表で、地域教育支援機構の代表理事でもある小川武志氏はこう言っています。
「要は、コロナに感染して受験に影響が出る不安を排除したいと考える人はワクチン接種を考えますし、反対に、接種して副反応による体調の悪化や時間のロスなどを思えば、接種を避けるでしょう。
どちらを優先させるのか、それは各ご家庭で十分な話し合いが必要でしょう。どちらかを勧めることは難しい」。

高橋教授は、「インフルエンザワクチン接種も必須であると考えます。インフルで発熱したとしても、発熱外来を受診することになり、コロナ患者と接触する可能性があります。
また、コロナほど重症ではないにしても肺炎などの合併症を生じうることにもなるので、ぜひ接種をお勧めします」と述べています。
コロナワクチンを打った後、インフルエンザワクチンを打つには2週間以上間隔をあけることを厚生労働省は推奨しています。

配信 Willmake143


Copyright(c) 2010 SONODA DENTAL CLINIC All Rights Reserved.