HbAlcは健康のバロメーター

2021-11-02

HbAlcは健康のバロメーター国内の糖尿病患者は予備軍も含めると約2000万人。この病気の特徴は、ほとんど自覚症状のないまま進行し、大血管障害など命に関わる重篤な合併症を引き起こすことです。
糖尿病月間を迎えるこの時期、健診で血糖の重要指標である「HbAlc」を確認し、先手の予防策に取り組みましょうという記事がサンデー毎日2021年11月7日号に載っていました。


HbAlcは健康のバロメーター長引くコロナ禍は、日常生活やビジネスはもちろん、健康面にも多大な影響を与えています。
一般社団法人日本生活習慣病予防協会が、全国の医師と一般生活者に対して行ったインターネット調査によると、半数以上の医師が患者の「HbAlcの数値が悪化している」と実感し、8割が「コロナ禍で糖尿病リスクが高まっている」と回答しています。

その一方で、一般生活者の6割以上が、HbAlcのことを「知らなかった」と答えており、HbAlcが基準値を超えた場合のリスクを理解している生活者は「わずか1割」にとどまっているのが現状です。

HbAlcは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)に、糖が結合したもの(糖化ヘモグロビン)の割合を示す数値で、過去1~2ヵ月の血糖の平均的な状態を表しています。

筑波大内分泌代謝・糖尿病内科の矢作直也准教授は、「もしこの数値が高めであるなら、一定期間高血糖状態が続いていたと考えられます。HbAlc値5.6%以上なら要注意。高血糖状態が続くと、糖尿病はもちろん、動脈硬化のリスクもあるので、高めと診断されたら、すぐ血糖コントロールに取り組むべきでしょう」と警告しています。


HbAlcは健康のバロメーター食後の血糖値の急上昇を防ぐには、食べる順番も大切です。
野菜や海草、きのこなど食物繊維を多く含む食材を最初に食べることで、日々の血糖値の上昇を抑え、HbAlc値も上がりにくくなることが報告されています。

「よく噛んで食べる」ことも重要です。50歳以上を対象とした研究で、咀嚼力が低下すると、血糖コントロールが悪化する可能性が指摘されています。
HbAlcを健康のバロメーターと考えて、運動と食事の改善に取り組んでください。

配信 Willmake143


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